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第23回 日本臨床腫瘍学会学術集会で、腫瘍グループ山口享子助教が奨励賞を受賞
2026/03/30
受賞演題名「POLE校正機能欠損大腸がんの臨床的・ゲノム学的特徴および予測モデル」
POLE機能欠損大腸がんはきわめて稀なサブグループですが(転移性大腸がんの0.2%)、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が著効する集団と期待されています。
POLE機能欠損大腸がんのほとんどがマイクロサテライト安定性であることから、現状の保険診療では、患者はがん遺伝子検査パネル検査を受けない限りは、有効性の高いICIの投与機会を逸しているという問題があります。
本研究は、国内でがん遺伝子パネル検査を受けた大腸がん約1万例のゲノム情報と臨床情報を、包括的・網羅的に解析しました。
その結果、真に校正機能欠損をもたらすPOLEバリアントの同定ならびに、実臨床下で取得可能な臨床遺伝学的情報からPOLE機能欠損大腸がんを事前に予測し、該当する患者にはCGPを勧めるためのスクリーニングモデルを作製しました。
これらの知見は、より精密な情報に基づき、患者ごとに適切な治療を届けるプレシジョンメディシンの一助になるものと期待されます。
今回の受賞を励みに、今後より一層、がんゲノム医療の発展を目指して臨床・研究活動に取り組んでいきたいと思います。
第23回日本臨床腫瘍学会学術集会
https://www.congre.co.jp/jsmo2026/