



- 「現在一内科の病棟では、多くの研修医、後期研修医の先生たちが働いていますが、実際に彼らが病棟でどのような一日を過ごしているのかを知ってもらうために、いくつか質問をしてみようと思います。まずは、簡単に自己紹介をお願いします」

- 一年目研修医の上地貴音(かみちたかね)です。

- 三年目(後期研修医)で膠原病グループの上田彰(うえだしょう)です。

- 「今は二人とも一内科の病棟で働いているけど、それまでは、どこで働いていたの?」

- 福岡市内の関連病院で2年間研修を行って、3年目の前半は佐賀県の関連病院、後半から九州大学病院で働いています。

- 一年目なので、九州大学病院の他の科で研修していました。

- 「一内科で研修しようと決めた理由を教えてください」

- 学生時代に感染症の勉強をしはじめた時から感染症に興味を持っていました。一内科には他にも自分の好きな分野が多かったので選びました。

- 一内科の先生は全身を診るという姿勢で診療されていて、また勉強熱心な先生方の中で自分も一緒に働いてみたいと思ったからです。

- 「全身をみんなで診るという姿勢は昔から続いている一内科の伝統ですね。一内科で働く前の一内科の印象はどうでした?」

- 大きな理想と大局的な視点を持った先生方がおられると思っていました。

- 歴史があって、優秀な先生方が昼夜を問わず働いている印象でした。

- 「働きはじめてから、印象は変わったかな?」

- 真面目で厳しい先生方が多いと思うのですが、指導や日常会話などでは優しい面が多く感じられました。

- 気さくな先生たちばかりでした。みんなメリハリをつけて仕事していると思います。

- 「外の病院や、他の科と比べて、ここは違うっていうところがありますか?」

- 疑問に思ったことを、必ず誰かが答えてくれるところです。

- 医師の数が多くマンパワーがあり、カンファレンスや回診などでもみんなで議論できます。他の病院とは異なり一内科という枠の中で働いているので、血液・腫瘍・感染症・循環器・肝臓などの専門医の意見を気軽に聞くことができます。

- 「他の科と比べると忙しい?」

- 他の科も同じぐらいだと思います。

- 程よい忙しさだと思います。

- 「特に研修医の間は、忙しすぎるぐらいの方が勉強になっていいと思いますよ。では次に大学病院で研修している先生たちが、どのような生活をしているかについて聞いてみたいと思います。朝は何時ぐらいに病院に来るの?」

- 8時ぐらいです。

- 自分も8時ぐらいです。

- 「午前中は、どんな仕事をすることが多いですか?」

- 患者さんに会いに行って、輸液などのオーダーをたてます。

- 受け持ち患者の診療を行い、採血などの検査結果を確認します。時間があれば、エコー検査や消化管検査などを見学しています。

- 「検査についたり、実際に検査をさせてもらったりしていますか?」

- 上部消化管内視鏡検査や、膠原病領域では関節エコー検査などは自分で行っています。自分の受け持ち患者であれば、他の検査も見学させてもらって、他科の先生から勉強させてもらっています。

- 採血やルート確保は自分でやります。先日は、初めて腰椎穿刺をさせてもらったのですが、うまくできたので嬉しかったです。

- 「昼食は、どうしているの?」

- 他の研修医たちと一緒に、職員食堂で食べています。

- 院内にあるコンビニエンスストアで買って、医員室でみんなと一緒に食べることが多いです。

- 「午後は、どんな仕事をするのでしょうか?」

- 午前中のうちにやらないといけないことをやってしまって、午後は調べたり考えたりという仕事をするようにしています。

- 新規入院患者の診察・検査・治療などをすることが多いです。

- 「患者さんは、何人ぐらい受け持っていますか?」

- 平均して6人ぐらいです。

- 平均8~10人程度です。上に指導医がつきますし、下に研修医がつくこともあります。

- 「どんな疾患が多いのかな」

- 自分は感染症に興味があるので、感染症を多めに担当させてもらっていますが、血液疾患や悪性腫瘍の患者さんなども幅広く受け持っています。

- 膠原病グループなので、膠原病患者が多いです。不明熱や、膠原病患者に合併した感染症、今まで聞いたこともないような珍しい疾患もあり、様々な疾患を勉強させてもらっています。

- 「たしかに大学病院には珍しい疾患や難しい疾患が多いですね。そのような疾患に対して、どのようにアプローチしていくかということは、大学病院でしか勉強できないことかもしれませんね。病棟で働く同期は、何人ぐらいいるの?」

- 一内科全体で、後期研修医は6人程度です。

- 今は、一年目研修医は4人、2年目が3人います。

- 「時期によって差があるけれど、多くの研修医の先生が勉強しに来てくれているよね。夕食は、どうしているの?みんなで飲みに行ったりすることもあるのかな?」

- 同期で食べに行ったり、先輩に連れて行ってもらったりしています。

- 時間があるときは、できるだけ研修医の先生を誘って食事しに行っています。

- 「いい先輩ですね。仕事以外のところでも付き合いがあると連帯感が深まりますよね。一週間の、おおまかなスケジュールを教えてもらえますか?」

- 一通りの疾患を受け持っているので、それぞれのグループのカンファレンスに参加しています。

- グループ毎に週1回カンファレンスがあり、自分の場合、月曜日は膠原病グループのカンファレンス、火曜日は回診と新患紹介、水曜日は病棟診療、木曜日は検査(消化管内視鏡・腹部エコー)と外勤、金曜日は病棟診療が中心になります。

- 「どんな時に、医者になってよかったって思う?」

- ・・・

- 「答えにくい質問だったかな」

- まだ修行中なので、本当の意味での喜びは味わえていないかもしれませんが、患者さんと良好な関係を築けて、治療も上手くいったときはよかったと思います。

- 「正直この仕事はつらい、というような意見はありますか?」

- 特にないです。

- 「これも答えにくかったかな、では、一内科で研修していて一番嬉しかったことは何?」

- 専門性を持ち、多くの疾患を診ることができたところです。

- 誰に聞いても、自分の知りたかった答えが返ってくるところです。

- 「二人は、今後どういう進路をとる予定ですか」

- 2年目も九州大学病院で研修する予定で、一内科に入局したいと考えています。

- 医師4年目からは大学院に進み研究をする予定です。最終的には臨床医を目指しているので、その後は膠原病を中心として多様な疾患を診療できるよう頑張りたいです。

- 「もう専門は、決めた?」

- はい

- 「みんなは、いつ頃決めるのでしょうか?」

- 一年目には、決めている人はほとんどいません。

- 人それぞれですが、研修医2年目の夏ごろには決めている人が多いと思います。

- 「学会には、もう入った?」

- 去年、入りました。

- 入局してから入ろうと思っています。

- 「休みの日は、どんな風に過ごしているの?」

- サッカー観戦やフットサルなどをしています。

- 自分のしたいことをする時間はとれています。

- 「プライベートも充実していると解釈していいのかな?」

- そうですね。

- 「一内科で研修してみて、よかったところを教えてください」

- 専門領域でのカンファレンスに加え、専門外領域でも詳しく勉強できるところです。

- 治療方針に対して自分が意見を言うと、それをみんなが検討してくれるところです。

- 「逆に、ここは改善の余地があるってところがあれば教えてもらえないかな」

- 特にないです。

- ・・・休日は採血してもらいたいです。

- 「最後に、先生たちの今後の目標を教えてください。どんな医者になりたいとか。」

- 患者さんの中で起こっている病態が、手に取るようにわかるような医者になりたいです。

- 一内科の先生全員が尊敬する、赤司教授のようになりたいです。

- 「言わされていないよね(笑)。上田先生・上地先生、どうもありがとうございました。病棟で働いている先生たちの様子が、少しでも伝わりましたでしょうか。一内科での研修に興味を持った学生・研修医のみなさん、気軽に連絡してみてください。」
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