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自己免疫学分野

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<B細胞研究グループ>自己免疫疾患の病態におけるB細胞の機能異常の解明

図:自己免疫疾患の病態におけるB細胞の役割

自己免疫疾患の病態は免疫異常と炎症反応という側面にわけることが可能です。代表的自己免疫疾患である関節リウマチにおいては、この炎症反応の側面に着目し、TNFやIL-6といった炎症性メディエーターを分子標的にした治療が現在行われていますが、これらへの治療抵抗例もあることから、免疫異常の側面に着目した治療が最近注目されています。

我々は、この免疫異常の側面でのB細胞の役割に着目しています。B細胞は自己抗体産生に加え、その抗原提示能、共刺激分子発現能、サイトカイン産生能など多彩な機能を営むエフェクターB細胞として機能しており、樹状細胞、T細胞、マクロファージ・好中球などの免疫・炎症担当細胞との相互作用を通じて病態へ深く関与します(図)。興味深いことに、最近病原性をもつエフェクターB細胞とは異なり免疫抑制機能を持つ制御性B細胞の存在が明らかになってきました(図)。すなわち、自己免疫疾患の病態におけるB細胞の役割は、常に悪役とは限らず、一方で制御性B細胞として善役を演じていることもあるようです。

以上より、より理想的な治療戦略としては、制御性B細胞を温存しつつ、病的なエフェクターB細胞のみを標的としたものと思われます。そのためには、これらのB細胞の機能発現の分子メカニズムを明らかにする必要があります。

(1)エフェクターB細胞の機能

自己免疫疾患においては、通常排除されるべき自己反応性B細胞がエフェクターB細胞となり病態に関与しています。これらの過程は,細胞表面の様々な受容体等を介した細胞内シグナル伝達を介していることから、我々は,ヒト、マウス双方の系を用いて,これらの分子機構について明らかにしたいと思っています。

(2)制御性B細胞の機能

制御性B細胞の機能には、抑制性サイトカインの一つであるIL-10産生が重要です。我々は制御性B細胞におけるIL-10産生の分子機構を明らかにすると同時に、自己免疫疾患における制御性B細胞の機能変化についても明らかにしたいと思っています。

(参考文献)
Niiro, H, and E A Clark. Regulation of B-cell fate by antigen-receptor signals. Nat Rev Immunol 2: 945-6, 2002
Jabbarzadeh-Tabrizi S, Niiro H, et al. T cell leukemia/lymphoma 1 and Galectin-1 regulate survival/cell death pathways in human naïve and IgM+ memory B cells through altering balances in Bcl-2 family proteins. J Immunol 182(3): 1490-1499, 2009

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